まじめな先生

 アメリカの高校の生物の教科書は、1ページの面積とページ数をかけた総面積が、日本の教科書の5倍以上もあるそうです。

 日本の教科書は、学ぶべき最低限のことが書かれているので、隅から隅まで満遍なく教えますが、アメリカでは先生や生徒が興味のあるところだけを勉強するそうで、授業にも熱が入ることでしょう。

 授業でやらなかったところに関心を持った生徒は、自習で興味を発展させることもできそうです。

 ところで、知人の学校では授業とは直接関係ない先生の仕事が増えているそうです。

 先生はだいたいまじめですから、言われた仕事はきちんと丁寧にやりますので、そのぶん教材研究などの授業準備の時間が減ってしまいます。

 学力向上をめざすなら授業準備をしっかりするために、それ以外の仕事はできるだけ減らすべきでしょう。

 現場を知らない人が考えているのかもしれませんが、教育を良くしようとしていろいろなことを始めて、まじめな先生がそれを一生懸命やることにより時間を取られてしまい、学力が低下してしまうのはおかしなことですね。