過ぎたるは及ばざるが如し

 「力が弱い」、「無抵抗」、「いい子ぶる」、「生意気」、「嘘をつく」、「動作が鈍い」など、子どもの弱点や欠点は、いじめを受ける動機になるそうです。

 浮浪者に対する暴行・殺人事件がしばしば起こりますが、働かずにみんなに不快感を与える浮浪者は悪であり、悪は懲らしめるべきだから、制裁を加えるのは悪くないと考えているのかもしれません。

 「35歳をまわるとお母さんの羊水が腐る」という倖田來未さんの発言について、2月20日朝日新聞に、下記のような湯川れい子さんの投書がありました。

 「・・・確かに「腐る」という表現は感心できないし、間違っているとは思うけれど、・・・寄ってたかって小さな問題をバッシング対象にするというのは、大人の社会までがイジメの体質を持ってきているようで、気持ちの良いものではありません。・・・」

 倖田來未さんをたたいた人も、いじめをしている子どもと同じで、自分は悪を懲らしめているだけで、いじめているとは思っていないのでしょう。