片務条約

 日米安全保障条約は、日本が攻撃されたときはアメリカは日本を守る義務がありますが、アメリカが攻撃されたときは日本はアメリカを守る義務がない片務条約です。

 これほど日本に有利な条約はないでしょう。

 ところが、アメリカのお世話になるだけなので肩身が狭く、アメリカに言いたい事も言えないと考える人がいます。

 だから、集団的自衛権を認めてアメリカが攻撃されたときに、日本も戦う双務条約にすれば、アメリカと対等の立場になり、言いたいことが言えるようになるそうです。

 しかし、アメリカに言いたいことが言えないのは、片務条約だけのためなのかは疑問です。

 片務条約という大きなメリットを捨てた後も、アメリカの言いなりである可能性もあるのです。

 片務条約のままで、アメリカに物を言うようなしたたかな外交はできないのでしょうか。