車のパソコン化

 僕は燃料電池車より電気自動車が有望だと思っていますが、2008年には慶応大学が開発した電気自動車のエリーカが市販されるそうです。

 エリーカは時速160kmまで加速するのに約7秒、別タイプでは最高時速370キロでフェラーリやポルシェも圧倒し、3000万円でも十分売れるのではないでしょうか。

 また、100キロ走る電気代はわずか100円で経済性も抜群です。

 電気自動車が有望になった理由は、急速充電と航続距離を長くした電池の進歩です。

 電気自動車は、エンジンや駆動系など精密で複雑な部分が少ないので、高性能な電池とモーターがあれば普通の車より簡単に作れます。

 高性能な電池とモーターは、自動車メーカー以外が開発する可能性もあり、パソコンのように自動車メーカーがそれを買ってきて組み立てたり、自動車業界に新しい企業が参入するかもしれません。

 トヨタがスバルと資本提携したのは、GM救済よりもスバルがNECと共同開発した高性能電池が本当の目的だったとも思えます。

 順位変動の激しいパソコン業界のように、10年後は意外な企業が自動車販売を伸ばしているかもしれません。