解剖実験

 小・中学校で、解剖実験が減少しているそうです。(昨日の朝日新聞

 そのおもな理由は、下記のようです。

・教科書で扱っていないから。
・視聴覚教材で代替できる。
・生命尊重の教育に反する。

 また、「生きた魚を殺すのはかわいそう」「気持ち悪い」「こわい」など、子どもの抵抗感も強いそうです。

 臓器の形・位置など単なる知識なら視聴覚教材である程度代替できるかも知れませんが、手触り・においなど視聴覚教材では無理ですし、その他の面でも実物には決して及びません。

 生命尊重の教育といっても、生命がどんなものであるか知らない子どもたちに、ただ言葉だけで説明しても、どれだけの効果があるのでしょうか。

 ただでさえ自然体験が少なくなった子どもたちから、解剖実験をやらずに生命体験の機会を奪うことが、最近の悲惨な事件の遠因になっているかもしれません。

 命を奪うことだから生命尊重に反すると単純に結論付けずに、解剖実験の子どもたちに及ぼす影響・効果をしっかり研究すべきでしょう。

 また、解剖実験に使用したお魚は、次の家庭科の授業でお鍋などにして、おいしくいただくというのも良いでしょう。